タテの糸はあなた ヨコの糸は『齊藤麻弓』です。

わかりやすく織物について解説していこうという試みです。私的解釈に基づきます。

カネボウ化粧品の " ボウ " ①

今日は衝動的にケーキを買ってしまいました。麻弓です。
口内炎が治ってきたら、美味しいものが食べたくなってしまったのですが…次はニキビに要注意か!?


さて、みなさま、カネボウという会社をご存知ですか?
化粧品とか扱っている会社なのですが、このカネボウというお名前…いったい何の略だと思いますか?

カネボウのカネは鐘淵(かねがふち)という東京の墨田区のどこかを表す地名らしいです。鐘ヶ淵っていう電車の駅があるそうな。

まぁ、カネはいいとして、話題にしたいのは " ボウ " の方です!


ボウは『紡績』のボウです。
これは『ボウセキ』と読みます。

紡績というのは、まぁ、簡単に言うと『糸を作る』ことです。
そう、カネボウはもとは糸を作る会社でした。
カネボウの他にも『~ボウ』という名前の会社は、もとは紡績会社だったわけです。

今のように、ITとか機械が産業の中心になる前は糸作りなどの繊維産業が中心的な産業だったそうで。その名残が会社の名前として残っているのですね。



では、紡績とは何でしょうか。

まず、糸のもとになる繊維には長いものと短いものがあります。
とりあえず、天然の繊維についていうと、

絹は長い繊維。
絹以外(木綿、麻など)は短い繊維。

ということになります。


絹については、後々。
今回の主役は短い繊維の方です。

紡績というのは短い繊維を糸にするときに使う言葉です。

『紡ぐ』と書いて『つむぐ』と読みますが、こちらは耳なじみがあるかと思います。
思い出をつむぐ~とか素敵な言い回しで使われたりします。
紡ぐという表現が一般的に使われすぎるせいか、

糸 = 紡いでつくる

と思われがちです。

でも、ちがうんです!
糸はなんでもかんでも紡いで作られているわけではありません!


…続こうかな。