タテの糸はあなた ヨコの糸は『齊藤麻弓』です。

わかりやすく織物について解説していこうという試みです。私的解釈に基づきます。

ハタオリの始め方 ~私の場合②~

今日の京都は晴天でしたよ。麻弓です。
天高く馬肥ゆる秋~かな。パンフェスティバルを目的に行った上賀茂神社で、走らせた馬から矢を射る神事をしていました。カサガケとかなんとか言うやつでした。カッコよかったなぁ。
でも、目的のパンは売り切れで買えず。残念!


さて、前回のつづきです。

機織りをしようと決めてから、何をしたかというと…まぁ、とりあえず調べてみましたよね。なんせ、機織りのハの字も、織物のオの字も知らなかったんですから!バリバリの理系だったんですからっ!
(今は織物って理系だなぁと思うところもあります。このへんの話はおいおいしていくつもり。)
そう!私だって何も知らなかったんです!堂々と言うのもなんですが、それが当たり前ですもの。誰にでも何にでも最初ってありますからね!

とっかかりが何もわからなかったし、当時から私の思考は情報社会についていけていなかったので、まず本を買ってみました。日本国内でどこでどんな織物や染物してますよ…ということがペロッと簡単に書いてある感じの本でした。
そしたらまぁ!あるわ!あるわ!こんなに色んな土地で色んなものづくりが行われているのかと驚きました。
そして当然、どうやったら働けますよ~なんて親切なことは書いていないわけです。後継者募集中~とかいうのもない。あたりまえです。
どうしたら良いものか…芸術系の大学や専門学校に入り直すとかしないといけないのだろうか……しかし、今からまた学校となると卒業したら何歳になっているのか?でも、学校なら先生のツテとかで働き先がみつかるとかあるのでは??
困りましたね。ほんと。
で、悩んでいるままに、時期も時期だったので、「私、機織りしたいんです!でも、まだ詳細は未定!」と親に宣言。もっとやんわり言いましたけどね。 まぁ、大学で物理を勉強しているはずの娘が突然の鞍替え宣言ですよ。うちの親も戸惑ったことでしょうね…でも、なんとか合意を得まして、父が言いましたとさ。「今さら学校もないだろう。そういうのは現場で身につけなきゃ話にならん。その方が早道だ。」みたいなことを。

なるほど!

それならココがいい!と、最初に買ったペロッとした本から私が選んだのが『結城紬』でした。ユウキツムギです。
茨城県結城市の紬織物です。(紬がどんなものかはまた今度。今はそんなものがあるのか~くらいの適当な感じで聞き流して下さい。)
決め手は2つ。
結城紬重要無形文化財
②頑張れば実家から通える

人間国宝という言葉はご存知ですか?重要無形文化財というのはそれと同じです。正式名称ですかね。個人だと人間国宝って呼ばれたりするんです。結城紬は団体で指定されているので、そのまま重要無形文化財としか呼べません。現在は、世界遺産にもなっているはず。
そんなに凄いものなら是非やってみたい!素晴らしいとお墨付きのものなら間違いないだろう!せっかくやるのなら最高峰を!
と、まぁ、安直に。

それと、現実問題ですね。
当然、最初から収入は見込めない。なんせ修行なんだもの。それならやっぱり近い方がいいかもなぁ…。

ということで、結城紬をもちょいと調べてみよう!しかし、ネット検索とかかけてもあまりひっかからなかったんです。あまり外向けに情報を出していないのじゃないかと思います。そんな中で、後継者育成事業的なのを行っている施設があるのを発見!しめたっ!早速問い合わせ!
でもねぇ、そう上手くはいかなかったんです…。

はい、またつづく。


なかなか内容が織物のことにたどり着かなくてすみません~。
もうしばらく私と織物の出会いのすったもんだ話にお付き合いください。